株式会社Belong
業種
卸売業・小売業
導入規模
1〜50名
利用目的
ペーパーレス
カミナシでキッティング作業をデジタル化。紙の手順書を電子化し、作業品質の向上や管理業務の効率化を実現

伊藤忠商事発の社内ベンチャー企業であり、個人・法人向けに中古スマホ事業を展開する「株式会社Belong」は、法人向け中古スマホレンタル事業「Belong One」に於ける、キッティング作業を標準化し、業務効率化や作業品質の向上を図るためカミナシを導入しました。その結果、約3,000枚/月の用紙削減、1時間/日の業務削減が達成され、画像を活用した作業品質の向上も実現しています。
カミナシの導入を主導したオペレーションプロジェクトマネージャーの小日向様とキッティングの管理を担当する二宮様のお二人に、導入までの経緯や導入後の効果などについてお伺いしました。

課題

  • 紙の手順書作成に約1時間/日
  • 「テキストベースの指示」に起因する業務効率の低下
  • 手順書回収後の確認作業、保管などにかかる手間

Belongについて

伊藤忠商事の社内ベンチャー発、中古スマホの販売・レンタル事業を展開

── 株式会社Belong(以下、Belong)の事業について教えてください。

小日向様:Belongは、中古スマホの販売・レンタル事業を主力事業に、個人向け、法人向けの両方にサービスを提供しており、BtoC分野では中古スマホの販売サイト「にこスマ」を展開しています。BtoBについては販売事業のほかに、レンタル事業も展開し、数多くの法人様にご利用いただいています。

特にBtoBの事業は、昨今の新型コロナウイルスの影響で各社リモートワークなど働き方の多様化によって社員へのスマホ貸与に関してのご相談が増えたり、企業の業務効率化やDXを推進する上でタブレットデバイスが必要になるなど、幅広い用途でお問合せをいただくケースが増えてまいりました。
さらに、世界的な半導体不足の影響でお問合せをいただく件数の増加を背景に、昨年の10月より正式に法人向けレンタル・販売サービスのBelong Oneをローンチしています。

法人様の利用では新品の端末である必要がないケースがほとんどですし、多くの企業様は概ね2年ごとに社用スマホを切り替えており、そのコストは少なくない負担になっています。その中で、Belong Oneは端末のコストダウンはもちろん、中古でも充実した保証内容やキッティング・運用管理などお客様のニーズに合わせてワンストップでのサービス提供を強みに事業は徐々に拡大。現在では、約200名(派遣社員を含む)の組織に成長しています。また、SDGsの観点からも、まだまだ利活用が可能なスマホやタブレット端末のリユースの注目度も高まってきております。

株式会社Belong オペレーションプロジェクトマネージャー 小日向様

導入前の課題

1日に約200枚の紙を印刷。キッティングの手順書が業務効率低下の要因に

── カミナシ導入前の課題を教えてください。

小日向様:キッティングの業務効率に課題がありました。現在、Belongは拡大フェーズにあるため、案件数は増加しており、キッティングの作業量も日に日に増えています。多いときには、1日に200件の作業をこなさなければならず、キッティングを担当するスタッフも、案件を管理する社員にもかなりの業務負荷がかかっていました。
今後、さらなる拡大を目指すためには、キッティングの標準化を進め、業務効率を向上させる必要がありました。

二宮様:業務効率向上のボトルネックになっていたのが、紙の手順書でした。手順書には、案件詳細のほか、作業内容がチェックリスト化して記載されています。そのため、キッティングの際には、紙の手順書を確認しながら、チェックリストを一つひとつ埋める形で作業を進めていました。作業中にペンでチェックする動作は煩わしいですし、何より紙の手順書ではテキストベースでしか指示を伝えられません。
私はキッティングの管理を担当しているのですが、以前は「この指示はどういう意味ですか?」といった質問を受けることが多かったです。作業の中断は業務効率を低下させる要因でもありますし、手順書には改善の余地を感じていました。

株式会社Belong キッティング管理担当 二宮様

小日向様:紙の手順書は管理者側の負担も増やしていました。キッティングの作業内容は端末ごとに異なる場合があるので、手順書は作業1件ごとに作成しなければいけません。そのため、管理者は毎日、数百枚の手順書を作成し、印刷して、スタッフたちに配布していました。さらに、作業終了時にはチェックが終えられた手順書を回収し、内容を確認。その後は、エビデンス確保のため、ファイリングして保管まで行なっていました。この一連の作業に毎日約1時間を要しており、管理者の業務効率を低下させていました。

そのほか、紙の手順書では、作業の進捗度や品質までは管理することが難しかったです。
また、エビデンスとして保管したとしても、書類を探し出すまでに時間がかかりますし、そこから必要なデータを抽出するのにはさらに手間を要します。作業の状況をデータ化してログに残すためにも、手順書の電子化は必要でした。

選定理由

第一印象は「設定が簡単そう」。導入のしやすさを評価し、カミナシを選定

── どのような経緯でカミナシを知ったのでしょうか。

小日向様:COOの清水から教えてもらったのがきっかけです。清水はWEB上での評判の良さからカミナシに興味を持ったようです。キッティングのログがデータとして残らないというのは経営上の課題でもありましたし、清水からは「とりあえず導入してみようか」と勧められました。

── カミナシの第一印象はいかがでしたか。

小日向様:「設定が簡単そうでいいな」と感じました。以前から、手順書の電子化は検討していましたが、実現には何らかのシステム開発が必要だと考えていました。そのため、プログラミングや高度なITの知識を備えていなくてもシステムを導入できる点には好感を持ちました。実際に、カミナシの検討を始めてから2〜3週間で導入を始めています。

導入の成果

カミナシ導入で約3,000枚/月の用紙削減、1時間/日の業務削減を達成

── カミナシの導入後、どのような効果を感じてらっしゃいますか。

二宮様:もっとも大きいのは手順書の電子化による効果です。現在、手順書はカミナシで電子化され、タブレット上で確認できるようになりました。
キッティングの際に、スタッフはタブレットで作業内容を確認し、チェックリストの項目に沿って作業を進めています。これにより、手順書の印刷が不要になり、導入前と比べて、約3,000枚/月の用紙が削減されました。従来、管理者が行なっていた印刷や配布、回収、ファイリングといった作業も削減されたことで、1日1時間の業務削減効果が生まれています。

そのほか、手順書や報告に画像を活用できるようになったことで、作業の標準化が進み、キッティングの品質が向上しています。例えば、スマホにアプリをインストールする作業があるときには、あらかじめ手順書にアプリのアイコン画像を添付して、どのような作業をすればよいか一目で分かる工夫をしています。さらに、作業完了時には、スタッフが梱包の状況をタブレットで撮影して報告することで、管理者がキッティングの作業品質を管理できるようになりました。

小日向様:管理者側としては、作業内容がデータ化され、ログが記録される点がありがたいですね。今では紙の手順書の保管に時間を割く必要はありませんし、作業内容は自動的にデータとして残ります。エビデンスの確保という点で大きく前進しているのではないでしょうか。

また、カミナシの導入後は、作業後の確認作業も効率的になりました。以前は手順書に記されたチェックを一つひとつ目で追いながら、全ての作業が終えられたかを確認しなければなりませんでした。しかし現在は、カミナシのスコア機能を活用し、全ての作業にチェックが入ると、管理者側の画面に「100%」という表示が出る仕組みを採っています。管理者は「100%」の表示を確認するだけで十分になり、スタッフの作業漏れにもすぐに気付けるようになりました。

手順書の電子化が効果的だったという

現場の声

今後は資材の受け入れや製品の出荷にもカミナシを活用したい

── カミナシの導入について現場からの反応はいかがでしょうか。

二宮様:現状、特に問題なく運用できますし、現場のスタッフもそれほど抵抗感はなかったのだと思います。そのため、今後はカミナシの適用範囲をさらに広げていきたいと考えています。

── 今後、どのような業務にカミナシを適用するのでしょうか。

小日向様:資材の受け入れや製品の出荷の作業などにカミナシを適用できると見込んでいます。おそらくですが、社内で電子化できる業務のうち、まだ2〜3割程度にしかカミナシを適用できていません。
今後は、項目ごとに個別の値を割り振るなど、さらに細かい運用をしていきながら、カミナシの適用範囲を広げていきたいですね。

今後の展望

「カミナシに適した業務」を見極めながら、システムの適用範囲拡大を図る

── カミナシの活用について、今後の展望をお聞かせください。

小日向様:先ほども述べたように、今後も継続的にカミナシの適用範囲拡大を推進します。システム導入においては、そのシステムに馴染む業務と馴染まない業務の切り分けが重要になります。それはカミナシについても同様です。
今後はカミナシに適した業務を見極めながら、電子化を推進していくつもりです。

── 最後に、これからカミナシを導入するユーザーに向けて活用のアドバイスをお願いいたします。

小日向様:「まずはやってみること」です。私たちも、どのような使い方が適切なのかを模索しながら現在の形に辿り着いています。いろいろと思案するよりも、まずは導入してみて、使いながら活用法を見極めていくのが良いのではないでしょうか。そのため導入当初は、小さな範囲から活用を始める「スモールスタート」をお勧めします。

── 貴重なご意見、ありがとうございます!小日向様、二宮様、本日はありがとうございました!