ユアテックは、送電・配電等の電力設備をはじめ、オフィスビルや工場、病院等の電気・空調管設備、情報通信設備の建設・維持のほか、土木建築工事も手掛ける総合設備エンジニアリング企業です。
現在、建設業界では、従業員の時間外労働に上限規制が適用される「建設業の2024年問題」への対応や少子化による人手不足といった課題に直面しています。そんな厳しい環境のなかでも企業競争力を維持・強化し収益拡大を図るためには、業務効率化による生産性向上が必須とされています。
そういった状況の中で、ユアテックでは中期経営計画の力点として「業務変革の継続による競争力強化と働き方改革への対応」を掲げ、具体的な施策の1つに「効率化・生産性向上に向けた抜本的な業務見直しとDXの推進」を挙げています。2022年4月には、社長を委員長とする「DX推進委員会」を発足し、全社的なDX推進を開始しました。そのDX推進委員会において現場従業員へのヒアリングを実施したところ、紙帳票の管理に多くの手間が費やされ、業務生産性を低下させていること、加えてユアテック社内の全体の紙帳票の約7割超が工事関係書類であることが判明しました。そこで、DX推進の施策の1つとして「現場書類のデジタル化」を策定しました。
一方で、多くの建設企業と同様にユアテックでも現場の高年齢化が進んでいること、また現場でPCやタブレットの利用機会が少ないといった現状があり、ITツールの導入にあたっては「現場からの抵抗」が懸念されていました。しかし、ツールを選定する中で、『カミナシ』の画面のわかりやすさや操作性の高さから「誰でも使いやすく、スムーズに活用できる」と判断し、『カミナシ』の導入を決めました。
<導入時の活用方法>
工事現場において安全性を確保するためのチェック(ひとりKY※など)や、ヒヤリ・ハットの報告への活用を予定しています。
<期待できる成果>
・完全ペーパーレス化の実現
・従業員の残業時間削減
・1帳票あたり年間約1,000万円の費用対効果
これまで現場におけるさまざまな記録や申請が紙の帳票によって行われていたことにより、各事業所では膨大な紙帳票のファイリングや保管、廃棄などに多くの手間が費やされていました。さらに、その承認作業はオフィスでしか行えないため、数日間、事業所を不在にしていた管理職のデスクには大量の文書が積み上がるなど、紙の帳票による記録・管理は業務生産性の低下を招く要因となっていました。
しかし『カミナシ』の導入・活用によってこれらの課題は解決され、成果として、完全ペーパーレス化の実現や従業員の残業時間削減、1帳票あたり年間約1,000万円の費用対効果が見込まれています。
※ひとりKY:危険予知・訓練を一人で行うこと。業務における危険箇所を予知し、労働災害を防止する取り組みの一つ。
ユアテックは今後、風力発電などの再生可能エネルギー市場やカーボンニュートラルを見据えた省エネ市場、関東圏や海外などポテンシャルの大きな市場を取り込みながら事業拡大を目指すこととしています。そのためには企業競争力の強化が必要であり、DXの推進による生産性の向上はもちろんのこと、増加を見込む工事量に対応する人財の確保、育成強化が欠かせません。しかし、少子化に伴う採用競争の激化、また建設業の仕事への厳しいイメージもあり、施工要員の確保が難しい状況にあります。その中で、特に若い世代の人財の確保のため、最新のITツールを積極的に活用したDX推進によって、「現場は厳しい、古臭い」という負のイメージを払拭し、効率的かつ魅力ある現場環境を実現していこうとしています。その第一歩としてカミナシの全社展開を進め、2025年度中の社内文書の完全ペーパーレス化を目指しています。
全社を挙げたDX推進のキーアイテムとしてカミナシを採用
〜企業競争力を維持・強化するため、DXの推進により業務効率化し収益拡大を図る〜
ユアテック、「建設業の2024年問題」対応に 現場DXプラットフォーム『カミナシ』を導入(PRTIMESのサイトへ遷移します)