宮城県気仙沼市に本拠を置く阿部長商店は、1961年に気仙沼港の鮮魚仲買業としてスタートし、1971年には三陸の美しい景観や港町文化を発信する観光事業も開始しました。現在では「水産事業」と「観光事業」の2事業を柱に、気仙沼市を中心に5ヶ所の工場と6ヶ所の観光施設を運営し、三陸の恵まれた水産資源を国内外に届けています。
水産事業においては、二次加工品の製造に力を入れ大きく事業成長を続ける一方で、その製造を行う工場では、品質や施設・設備の管理業務を紙の帳票を用いて行っていたことによる業務負担の増大が課題となっていました。また、人手不足により人材採用が難しくなっていることもあり、限られた人的リソースで高い品質を維持しながら製造を続けていく上でも、業務効率化は必須の状況でした。
そこで阿部長商店では、帳票のペーパーレス化による業務効率化はもちろん、マニュアルを表示することによる業務標準化や記録データの活用によるさらなる業務改善を図ることができるツールとして、水産加工品の製造拠点の一つである大船渡食品で『カミナシ』を導入しました。
1. 工場全体で月約100時間の業務時間と月約850枚の紙の帳票を削減
施設管理業務における紙帳票は完全ペーパーレス化を実現、印刷・保管にかかる手間や費用もゼロに
阿部長商店では、中食ニーズの高まりを背景に、鮮魚だけでなく二次加工品の製造にも注力することとなり、さまざまな紙の帳票に多くの項目を記録する必要が生じていました。現場管理者も、記入漏れや誤記・逸脱がないかなど細かなチェックを行っており、紙の帳票への記録や管理は工場全体で大きな負担となっていました。
そこで『カミナシ』を導入し、製品の品質や施設・製造設備の管理・記録業務をデジタル化した結果、工場全体で100時間/月の業務時間が効率化され、紙の帳票は月約850枚削減されました。特に施設管理業務においては完全ペーパーレス化を実現し、印刷や保管などに費やされていた手間や費用も不要となりました。
2. カメラ撮影機能を活用し、在庫管理業務も効率化
ロットナンバー転記時のミスをほぼゼロに
大船渡食品では『カミナシ』の各機能を活用し、在庫管理業務でも帳票のペーパーレス化と業務ミスの削減を実現しています。
在庫管理の帳票には、英数字が交じった10桁弱の複雑なロットナンバーを転記する必要があり、『カミナシ』導入以前は転記時に記入のミスが多々生じていました。『カミナシ』導入後は、カメラ撮影機能を活用してタブレットでロットナンバー部分を撮影し、画像をカミナシ上の帳票に添付しているため、転記時の記入ミスをほぼゼロにすることに成功しています。
事業拡大に伴い煩雑化し続ける管理業務の課題をカミナシで解決
約100時間 / 月の業務時間を削減し、従業員のデジタル化への意識改革にも成功
水産加工業を展開する阿部長商店、『カミナシ』導入により工場全体で月約100時間の業務時間を削減
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