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公開日 2025.05 .30

更新日 2025.12.16

現品票とは?目的やほかの帳票との違い、運用時の注意点まで解説

現品票とは?目的やほかの帳票との違い、運用時の注意点まで解説

現品票は、製品名、数量、材料、製造時の工程、担当者、検査記録、納品先の情報など、製品の詳細を記録する帳票です。現品票を箱に貼ることで、製品の詳細や出荷先が明確になり、誤出荷を防ぎ、顧客からの信頼維持に繋がります。

本記事では、現品票の定義やほかの帳票との違い、使用時の注意点などを解説します。本記事の内容を参考に、現品票について正しい知識を持ちましょう。

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目次

現品票とは

現品票とは、品名や数量、検査情報など製品の詳細を記載して、箱に貼り付ける帳票です。フォーマットは特に決まっておらず、企業によって記載する情報が異なります。主に記載される内容は以下の通りです。

  • 製品の識別情報(品名や製造番号)

  • 製品の数量

  • 材料

  • 製造時の工程や担当者

  • 検査記録

  • 納品先の顧客名、住所

出荷箱に貼付された現品票で、製品の詳細を確認することで、誤った製品を出荷するリスクを防げます。顧客も製品到着時に現品票を確認することで、発注内容通りの製品が届いているかを確認できます。

また、現品票に製造工程や担当者の情報を記載しておくことで、不良品が発生した際の原因特定や対応をスムーズに行えます。

現品票と納品書などの他の帳票との違い

製造業では、現品票以外にもさまざまな帳票を取り扱います。現品票とほかの帳票との違いを理解することで、各帳票の正しい使い分け方を理解できます。製造業で使われるほかの帳票と、現品票との違いは以下の通りです。

帳票名

概要

現品票との違い

納品書

納品した製品の品名、数量、単価、総計の金額を記載する書類

現品票と異なり、製品の単価や総計など、金額の支払いに関する情報を記載する

出荷指示書

出荷先の住所や出荷日、配送方法などを中心に記載する書類

現品票は顧客に対して作成するが、出荷指示書は社内の出荷作業の担当者に向けて作成する

受領書

顧客が製品を受け取ったことを証明する書類

現品票は製造側が記載、受領書は顧客側が記載する

検収書

納品された製品が契約通りの内容であるかを確認した上で、問題なく検収したことを証明する書類

現品票は製造側が記載するが、検収書は顧客側が記載する

発注書

取引を開始する際に、顧客が製造してほしい製品や数量などを記載する書類

現品票は取引を履行する際に作成されるが、発注書は取引の開始時に作成される

絵符

荷札に貼られた、取扱注意のシールやバーコードなどの総称

現品票が帳票名であるのに対し、絵符はシールやバーコードなどの総称で、指し示す対象が複数ある

現品票と他の帳票の違い

上記の帳票も使用頻度が高いため、使い方を間違えないように、現品票と併せて概要を理解しましょう。

現品票を作成目的

現品票を作成目的は、主に以下の4つです。

  • 現品管理の効率化

  • 製品の出荷ミスの防止

  • トレーサビリティーの担保

  • 品質管理の向上

作成する目的を知ることで、現品票の必要性が明確になり、正しく記入しようとする意識が高まります。製造現場で作業に当たる方は確認しておきましょう。

現品管理の効率化

現品管理とは、企業が一時的に保管している製品、部品、原材料などの保管場所と数量を把握することです。

製品を保管している箱に何も書かれていないと、中身や数量を一目で把握できず、確認するために箱を開けて中身を取り出す手間が生じます。

しかし、箱に現品票が貼られていると、記載内容を見るだけで製品名や数量を把握できるため、箱を開ける手間が不要になります。その結果、現品管理に割く時間が減り、ほかの業務に時間を割けます。

製品の出荷ミスの防止

出荷時には、現品票を出荷指示書と照らし合わせることで、製品名や数量に誤りがないかを確認可能です。また、現品票に記載された納品先の情報をチェックすることで、異なる顧客への出荷リスクを回避できます。

出荷する製品、数量、出荷先などを間違えると、顧客とのやり取りや返品対応などにより作業コストがかさむだけでなく、顧客からの信頼が低下する原因にもつながります。

出荷ミスによる作業の増加や信頼低下を防ぐためには、現品票を活用した出荷前のチェックが重要です。

トレーサビリティーの担保

トレーサビリティーとは、製品が製造された日や担当者、製造方法、製造工程を全て追跡できる仕組みを指します。

現品票に製造工程や各担当者、工程の実施内容などを記載することで、製造の流れを把握可能です。不良品が発見された場合、原因の工程を迅速に特定できるため、影響範囲の特定や回収対象の絞り込みにも役立ちます。

現品票を活用して品質問題に素早く対応できることで、顧客からの信頼維持につながります。
製造業のトレーサビリティはどのように行う?必要な管理方法やIT化の事例を解説

品質管理の向上

現品票に品質検査の結果や、担当者の承認サインを記載することで、担当者の品質管理に対する意識や責任意識の向上につながります。

出荷した製品に不良品が見つかった場合は、現品票で担当者を確認でき、品質検査の詳細に関する聴取が可能です。検査に不備があった場合は、再発防止のために教育を行えるため、担当者の意識改革のきっかけにもなります。
品質管理(QC)とは?品質保証との違いや覚えておきたい代表的な7つの手法と考え方

現品票を使う際の注意点

現品票を使用する際は、以下の4点に気をつけましょう。単純に情報を記載し、貼り付けるだけでは機能しないので、4つの注意点をよく確認してから扱いましょう。

  • 運送中に剥がれないように、現品票の大きさや貼り方に注意する

  • 情報を正確に記載する

  • 現品票の取り扱い方法を統一する

  • 情報の更新が漏れないように注意する

製品の誤出荷によって顧客の信頼を損なわないように、あらかじめ注意点を確認しましょう。

運送中に剥がれないように、現品票の大きさや貼り方に注意する

現品票が必要以上に大きいと、貼り付けた際に箱の側面から現品票がはみ出てしまい、輸送時にほかの荷物に引っかかって破れたり、剥がれたりする可能性があります。また、現品票の貼り付けが不十分だと、製品が納品される前に剥がれ落ちて紛失するおそれがあります。

現品票は、記載する情報量と貼り付ける箱の大きさを考慮して、必要十分かつコンパクトなサイズで作成しましょう。大きくても、はがきサイズに収めるのが理想です。

また、現品票はしっかり貼り付けて、箱を動かしてもすぐ剥がれないように注意します。現品票をシールタイプにすると簡単に貼れるため、剥がれることが多い場合はシールタイプの使用を検討しましょう。

情報を正確に記載する

現品管理や出荷作業、不良品の発見時の対応は、現品票の情報を基に行われます。各作業をスムーズに進められるように、現品票には製品名や数量、製造工程などの情報を正確に記載しましょう。

現品票の情報に誤りがあると、在庫差異や誤出荷の原因になります。正確に記載することに加えて、ほかの人が読むときに分かりやすいように、丁寧な文字で書くことも大切です。また、人によって書き方がバラつかないように、フォーマットや記入方式の統一も意識しましょう。

現品票の取り扱い方法を統一する

現品票はベテラン社員だけでなく、新入社員やパート、アルバイトなど、さまざまな立場の人が扱う可能性があります。全員が現品票の重要性を理解して正しく扱えるように、取り扱い方法について統一した教育を行いましょう。

教育が不十分な場合、人によっては現品票の記載ミスや紛失などが発生し、顧客の信頼を損ねる可能性があります。現品票を使用する目的を丁寧に説明し、全ての人が慎重に取り扱う現場を目指しましょう。

情報の更新が漏れないように注意する

製品の数量や納品先の情報などは、現品票に記載した後に更新される可能性があります。情報の更新が漏れると、現品票の記載が異なる内容のまま放置されるため、在庫差異や誤出荷の原因になります。

現品票に記載されている情報は、間違いがないかを定期的に確認し、更新された部分は漏れなく反映することを心がけましょう。

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現品票の情報を正確に記録し、更新漏れを防ぐ

現品票に記載した数量や納品先の情報を正しく管理するには、更新内容をすぐに反映できる記録・共有の仕組みが欠かせません。紙の現品票や個別管理では、情報が古いまま残ってしまい、

在庫差異や誤出荷が発生しやすく、顧客の信頼を損なうリスクが高まります。

カミナシ設備保全では、現場からスマホで素早く記録し、そのままチーム全体に共有できます。紙やExcelに頼らず、“記録した瞬間から動ける”状態をつくりたい方におすすめです。

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現品票の管理をシステムでやることのメリット

従来、現品票は紙ベースで運用されていましたが、現在ではシステムを使用し管理する方法も普及しています。ここからは、現品票をシステムで管理するメリットとして、以下の3つを解説します。

  • 現品票の記載ミスを防げる

  • オンラインで記載内容を確認できる

  • 製品に関するデータを蓄積できる

メリットを把握することで、システムを導入するかの判断材料にできます。製造現場を管理する方は、一度確認しておきましょう。

現品票の記載ミスを防げる

現品票をシステムで管理する場合、Excelや外部の生産管理システムと連携することで、必要なデータを取り込み自動で現品票を作成できるものもあります。

製品名や数量などを手書きで記入すると、記載ミスや桁間違いなどのヒューマンエラーが発生するおそれがあります。しかし、外部のツールやシステムを利用すれば、選択式で入力できたり、しきい値からはみ出した値の場合はアラートがでたりするなど、未然防止策が備わっています。

正しい情報の現品票を取り扱えるようになり、製品の誤出荷を防止につながるため、顧客からの信頼を維持しやすくなります。

オンラインで記載内容を確認できる

システムで現品票を管理する場合、インターネットに接続されたスマートフォンやタブレットを使用することで、場所を問わずに現品票を確認できます。

例えば、外出中にほかの担当者に現品票の記載を依頼している場合でも、記載が完了次第、外出先からすぐに現品票のチェックが可能です。事務所に戻らずに現品票を確認できるため、現場の生産性向上につながります。

製品に関するデータを蓄積できる

システムによっては、現品票に記載した数値データを取り込み、蓄積できるものもあります。

例えば、製造にかかった時間や機械の温度、良品率などを現品票に記載することで、生産実績のデータとして蓄積可能です。蓄積されたデータを分析することで、過去の生産実績や不良品が多かった際の製造工程の状況を把握でき、生産性や品質向上のための施策立案に役立ちます。

現品票を適切に活用して、顧客からの信頼を維持しよう

現品票は、製造を終えた製品の名称や数量、製造工程などを記載する帳票です。出荷先の顧客が現品票を見ることで、発注した製品が間違いなく届けられているかを確認できます。製造を行う企業にとっては、箱に現品票を貼ることで製品の詳細をいつでも確認できるようになり、現品管理の効率化や誤出荷の防止が実現可能です。

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執筆者:現場と人 編集部

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