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公開日 2025.02 .25

更新日 2026.02.24

全社的品質管理(TQC)における基本的な知識と歴史について

全社的品質管理(TQC)における基本的な知識と歴史について

全社的品質管理という言葉、おそらく初めて聞く方もいることでしょう。確かに性別や年齢問わず知っているほどのポピュラーな言葉ではありませんが、マネジメントや品質に関わる方にとっては覚えておくべき用語です。そこで今回は、全社的品質管理に関する基本的な総合的品質管理のような似ている言葉との違いなどについて紹介します。 

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目次

そもそも品質管理とは?

いきなり全社的品質管理を紹介しても良いですが、中には品質管理がどのようなものなのか曖昧な方もいることでしょう。そこで全社的品質管理を紹介する前に、品質管理の基本情報として、業務内容や品質管理に適した人材などを紹介します。

品質管理における業務の内容

品質管理の基本的な業務は、製品やサービスを提供する前に、その品質が確かなものであるのか検証・保証すること。具体的には、パレード図やヒストグラムといったQC7つ道具と呼ばれるものを使って不良品の種類をチェックしたりデータをまとめたりします。

どのような人が業務に適しているのか

品質管理の業務は、万が一のリスクに備えてマネジメントできる人やしっかりと製品・サービスの観察ができる人が向いています。また、膨大なデータをもとにして品質を管理することから、細かな作業が得意な人にも適した業務です。品質管理は目立つ仕事ではありませんが、安定した品質を保つために欠かせない存在と言えます。

品質保証とは異なるもの

似たような言葉として品質保証がありますが、意味が異なります。製品が完成する前の段階で関わる仕事が品質管理であれば、品質保証は製品の完成後やサービスの提供後における仕事です。具体的には、クレームの対応や原材料の品質調査など。ちなみにクレームを言われてもしっかり対応できる打たれ強い人や細かいところまで品質のチェックができる完璧主義の人は、品質保証の業務に適しています。

全社的品質管理の基本情報

全社的品質管理とは、上記で紹介した品質管理の内容を設計部門や購買部門など製造部門以外まで展開させて体系化させたもののこと。英語ではTotal Quality Control(略称はTQC)と呼ばれ、製品の企画設計から販売後のアフターサービスまでの流れを総合的に品質管理することが狙いです。これにより、一貫した品質管理を行うことができるようになります。

なお、この項目ではもう少し深堀りするために歴史や似ている用語を紹介します。

全社的品質管理の歴史

全社的品質管理はアメリカで生まれた言葉であり、ファイゲンバウムという人物が提唱しました。全社的品質管理を行うことの狙いは、最も経済的な品質水準を目指して顧客を十分に満足させるような製品を生産することです。その上、企業の各部門が品質開発や維持だけではなく、改良も含めての努力をするよう総合的に管理することを目指しました。

総合的品質管理(TQM)との違い

総合的品質管理(Total Quality Management)は全社的品質管理の改良版とも言える存在であり、経営戦略にまで適用させています。変化した理由はグローバル化やシステム化の影響を受けたため。時代と共に全社的品質管理の方法を更新していく中で、1996年に総合的品質管理へと変わりました。違いとしては、全社的品質管理は従業全員で品質管理を行う考え方だったのに対し、総合的品質管理はトップのリーダーシップをもとにして品質管理を行う考えというもの。ただ、中には総合的品質管理と全社的品質管理はほぼ同じと考える方もいます。

統計的品質管理(SQC)との違い

もう一つ全社的品質管理と似たような言葉として、統計的品質管理(Statistical Quality Control)があります。これは統計的方法を用いてデータを収集及び解析を行い、基準や標準を決めていく品質管理のことであり、1931年にアメリカで提唱されました。こちらは大きく異なっており、総合的品質管理が前述したような内容に対し、統計的品質管理はヒストグラムやチェックシートなどを用いて品質を管理します。

なお、JIS(日本産業規格)では「品質要求事項を満たすことに焦点を合わせた品質マネジメントの一部」と定義されています。

全社的リスクマネジメント(ERM)との違い

全社的リスクマネジメント(Enterprise Risk Management)は、全社的なリスクに関するマネジメントの仕組みや過程のことを指します。全社的品質管理と同じく「全社的」という言葉が付いていますが、全社的品質管理のような品質に関することはそこまで重要視されていません。そのため、意味としては異なるもの。ERMの場合は、全社的視点でリスクを認識・評価した上で、リスクの最小化を目指すことを重視しています。ちなみに業務内容としては、全社的リスクの洗い出しや業務プロセスの分析など。これらを行うことで製品・サービスを管理する上で起こる可能性があるリスクのマネジメントを行っています。

まとめ

全社的品質管理はそこまでポピュラーな言葉ではありませんが、業界次第では覚えておくべき言葉と言えます。似たような言葉もあるため、間違えないようにこの記事を通じて理解してもらえれば幸いです。

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執筆者:現場と人 編集部

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