品質管理では、数値目標(結果)とプロセス目標(行動)をセットで設計することで、成果に至るまでの改善活動を促進できます。結果指標だけでなく、工程ごとのプロセスKPIを活用することで、より実行的な品質マネジメントが可能になります。
まず数値目標の代表例としては、
不良率(製品単位、不具合内容別)
顧客クレーム件数/再発率・工程内歩留まり
外観検査の合格率
などがあります。これらは品質の成果を測るうえで必須ですが、数値だけでは「なぜよくなったのか/悪化したのか」がわからず、対策が後手に回る傾向があります。対策案を講じても暫定対策になりがちで、また同じ不良が発生する恐れがあるものです。
そのため、プロセス目標として、・点検頻度の遵守率・作業標準書の改訂履歴や整備状況・教育実施回数と履歴・作業者の資格取得状況・是正処置の実施率といった“行動の質”を追いかける指標を組み込むことで、結果への因果関係を把握できるようになります。特に製造現場では「現場が何をすればよいか」を明確にすることが改善の第一歩となるため、プロセス目標を設けることで指導・支援・改善の具体化が可能になります。
行動を見える化することで、発生と流出の両面から対策を講じられるものです。たとえば、数値目標から不良率のワースト3位までを抽出し、プロセス目標から発生場所(設備)、時期(錆などは雨期が多い)、流出ポイントを網羅しておきます。
発生と流出の要因を抑えることで、暫定対策から恒久対策へと移行することができるでしょう。
また、目標は「現場にとって自分事であるか」が非常に重要です。経営目線で設定された数値が一方的に降りてくるだけでは現場の動機づけにつながらず、“やらされ目標”になってしまいます。数値とプロセスをセットにし、「行動を変えた結果として目標に近づく」構造を見せることで、納得感と実行力のある品質管理体制を築くことができます。
カミナシでは、日々の品質点検や工程チェック、是正処置などの現場行動を記録・可視化できる仕組みを提供しています。
蓄積されたデータをKPIに反映することで、行動の見える化と目標運用を両立し、品質マネジメントを“運用できる形”に整える支援を行っています。









