製造業における設備点検は、工場にある機械や設備を常に安全な状態に保ち、生産ラインを絶えず稼働させる設備保全の中でも大切な業務です。
ただ、点検表を紙で管理している企業では、記録や保管に手間がかかり従業員の作業負担を圧迫しています。手作業での記録はミスも起こりやすいため、機械・設備の故障や不具合を見逃し、突発的なダウンタイムが発生するなど製造スケジュールに影響を及ぼしかねません。
効率的に設備点検を行い、機械の異常を早期発見してダウンタイムの発生を防ぐためには設備点検アプリの導入が有効です。点検作業の効率化によって設備の管理体制が強化されると、機械の老朽化による不良品の発生も減少し、顧客満足度の向上につながる製品を提供できます。
本記事では、設備点検アプリの基本的な機能やおすすめのアプリ、選ぶときに確認するポイントを解説します。
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目次- 設備点検アプリとは
- 設備点検アプリの導入によってできること
- スマホやタブレット端末による設備点検で記録作業を効率化
- 現場の従業員から設備保全担当へリアルタイムで不具合報告が可能
- 記録の一元管理で故障の要因、点検サイクルを徹底分析
- おすすめの設備点検アプリ7選
- カミナシ 設備保全
- SmartGEMBA
- MONiPLAT
- MENTENA
- ミロクルカルテ
- SmartFAM
- 設備点検アプリを選ぶときに確認する5つのポイント
- 1.導入の目的に適した機能が搭載されているか
- 2.運用コストに見合ったリターンを得られるか
- 3.誰でも簡単に使える操作性が備わっているか
- 4.導入時のサポート体制は整っているか
- 5.十分なセキュリティ対策が施されているか
- 設備点検アプリで効率的かつ確実な設備保全業務を実行しよう
設備点検アプリとは
設備点検アプリとは、スマホやタブレットで日常点検・定期点検の記録ができ、拠点や設備ごとのデータを集約することで、設備保全業務の効率化を促すアプリです。
設備点検アプリには、基本的な機能として「端末による日常点検・定期点検の記録」や「アプリ内のデータ保存」などが備わっています。それに加えて、保全計画の作成や部品の在庫管理、修理記録など、機械・設備トラブルが起こる前に行う業務(予防保全)から故障後に行う業務(事後保全)まで、すべての設備保全業務に対応するアプリもあります。
紙帳票に機械・設備の状態を手作業で記入し、その結果をExcelデータに転記する一般的な設備点検の手法では、記録の抜け漏れや入力ミスが発生しやすく、必要なデータを取り出しにくいため、保全計画の立案や故障の原因特定などの対応が遅れて生産性の低下を招くリスクがあります。
しかし、設備点検アプリを導入すれば記録作業やデータ収集の負担が軽減されるため、機械や設備を安定的に稼働させる上で必要な業務に注力でき、結果としてダウンタイムの減少や生産性向上につながります。
設備保全においては、点検を通して機械・設備トラブルを未然に防ぐ予防保全だけでなく、故障時に素早く原因を突き止め、安全な状態に戻す事後保全も生産活動への影響を最小限に抑える上で重要です。以下の記事では、事後保全の概要や予防保全との違い、機械・設備トラブルが起きた際の対応方法を解説しています。
▶ あわせて読みたい!事後保全とは?予防保全との違いやメリット・デメリット、改善活動の具体例を紹介
設備点検アプリの導入によってできること
設備点検アプリには以下のような機能が備わっており、点検作業をはじめとする設備保全の効率化やトラブル時の迅速な対応、保全計画の適正化などを可能にします。
スマホやタブレット端末による設備点検で記録作業を効率化
現場の従業員から設備保全担当へリアルタイムで不具合報告が可能
記録の一元管理で故障の要因、点検サイクルを徹底分析
記録データを有効活用し、故障を予測しながら確実な対策を講じることで機械・設備の長寿命化や不良品の発生防止、従業員の安全確保などを実現できます。
スマホやタブレット端末による設備点検で記録作業を効率化
設備点検アプリは、スマホやタブレット端末の操作だけで日常点検・定期点検の記録を残せるのが特徴です。そのため、紙の点検表に記入したりExcelデータに転記したりする手間が省け、記録作業の効率化を進められます。作業の簡略化によって抜け漏れや記入ミスが減少し、確実な記録を残せる点もメリットです。

アプリで設備点検の記録をつければ、転記の工数も削減可能
点検記録はアプリ内やクラウド上に保存できるため、紙を印刷する手間やコスト、紛失による情報漏えいのリスクも軽減されます。設備不良や故障などのトラブルが発生しても、日常点検・定期点検を通して蓄積されたデータを遡ることで迅速な原因究明が可能になり、効率的に再発防止策や改善策を立てられます。
その結果、機械・設備の老朽化を防ぎ、安全な状態で稼働し続けることで高い生産性が維持され、顧客に良質な製品を提供できます。
現場の従業員から設備保全担当へリアルタイムで不具合報告が可能
設備点検アプリは、従業員が入力した情報のリアルタイム共有も可能です。そのため作業中に不具合が生じても、現場から設備保全担当にすぐ報告することで早急な対処が可能になり、工場全体への影響を最小限に抑えられます。

現場で設備の異常を発見したときに、アプリならすぐに報告が可能
たとえば、現場にアプリ専用の端末を置くことで従業員は担当者を探し回らなくても不具合を報告でき、作業効率を落とさずに生産活動を続けられます。
写真付きで報告できるアプリであれば、担当者が現場の状況把握や原因分析をしやすくなるため、迅速に復旧作業を行ってダウンタイムを減少し、トラブルの再発も防げます。担当者が毎回足を運ばなくても、画面を見るだけで現場に行くべきかどうかの判断も可能です。
アプリの導入によって不具合が起きたときすぐに対応できる体制が整うと、設備保全担当だけでなく現場の従業員も機械・設備の状態に目を向けるなど、工場全体で設備の安全性を見守る意識を高められます。
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記録の一元管理で故障の要因、点検サイクルを徹底分析
機械・設備を正常に稼働させるためには、点検記録から故障につながりやすい要因を特定したり、設備の稼働状況に合わせた点検スケジュールを立てたりしなければなりません。
設備点検アプリには拠点・設備ごとの点検記録を一元管理する機能があるため、故障要因や点検サイクルなどのデータ分析によって、トラブルの再発防止策や保全計画を最適化できます。機械に何が起こったのか、誰がいつどのように修理したのか、どの部品を使用したのかを記録に残すことで、効率的なメンテナンスの実施が可能です。
また、データの自動集計・分析機能が搭載されているアプリを使えば、蓄積された記録をもとに表やグラフを作成する作業を省略できます。データ集計・分析を効率化し、改善策や保全計画の立案に注力することで正確なサイクルや基準にもとづく設備点検が可能になり、より高い水準で設備の安全性を保てます。

日々の点検記録を集計し、「設備別の故障件数」を見ることもできる
拠点が複数ある場合も各工場の点検記録や異常報告、修理履歴のデータを本社で集約し、担当者への指導・連絡に反映させれば全社的な業務標準化が進み、管理レベルの向上にもつながります。その結果、各拠点の設備が安全な状態に保たれ、製品の品質も安定することで顧客満足度の向上や売上アップに貢献できます。
おすすめの設備点検アプリ7選
設備点検を確実に行い、機械・設備が問題なく稼働できる状態を維持するためには自社の目的や現場の実態に合ったアプリを導入する必要があります。効率的な設備点検の実施や管理体制の強化におすすめのアプリを以下の表にまとめました。
サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | 特徴 | 事後保全にも対応可能 |
|---|---|---|---|---|
カミナシ 設備保全 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ・必要な情報をダッシュボードから一発でピックアップ | ◯ |
SmartGEMBA | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ・部門、部署単位で情報へのアクセスを制限 | - |
MONiPLAT | 0円 | 0円(20設備まで) | ・設備の状態異常や点検スケジュールなどをメールで通知 | - |
MENTENA | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ・現場からの修理依頼を受け付けるリクエスト機能で迅速な復旧作業が可能 | ◯ |
ミロクルカルテ | 11万円 | ライトプラン:5.5万円 | ・現場からの修理依頼を受け付けるリクエスト機能で迅速な復旧作業が可能 | ◯ |
ゲンバト設備管理 | 0円 | 基本料金:9,000円 | ・設備の不具合、故障の発生から修理完了までのプロセスを記録 | ◯(データ分析機能なし) |
SmartFAM | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ・外国人従業員への指導に適した多言語対応機能 | ◯ |
日常点検・定期点検の効率化に特化しているのか、設備保全業務を一貫してサポートするのかはアプリによって異なります。何の業務をどこまで改善したいのかを整理し、継続的な運用が可能なコストも見極めた上で適切なツールを選びましょう。
カミナシ 設備保全
カミナシ 設備保全は、予防保全から事後保全までの設備管理業務を一気通貫で管理するシステムです。

画像引用元:カミナシ 設備保全|株式会社カミナシ
設備保全に関する情報を一箇所に集約し、ダッシュボードの管理画面から検索することで必要なデータを瞬時にピックアップできるため、故障の原因特定や設備が異常を起こす傾向分析が容易になります。
直近の保全履歴を残す機能を活用すれば、設備不良が起きた場合も記録を遡り、過去の対処法を参考にすることで素早く問題の解消ができます。効率的な復旧作業によるダウンタイムの短縮も可能です。
現場の従業員が機械の異音や振動などの小さな不具合を発見した際も、機械ごとに発行されたQRコードを読み取り、写真付きで正確な状況を設備保全担当に報告することで、問題が深刻化する前に状態の把握ができます。その結果、機械・設備の停止や生産ラインの遅延を未然に防ぎ、全体の作業効率を高い水準で保てます。
現場の従業員がチョコ停時や軽微な不具合発生時に、カンタンに設備の状態を記録に残せる「カミナシ 設備保全」。製造業のDX推進方法や設備の点検・保全のDX事例をまとめた資料3点セットは以下のボタンから無料でダウンロードできます。

SmartGEMBA
SmartGEMBAは、クラウド型とオンプレミス型(自社のローカルネットワーク内だけで利用可能)の2種類からパッケージを選択でき、スマホで入力した記録をパソコンで閲覧・出力できる設備点検アプリです。

画像引用元:SmartGEMBA|株式会社アイソルート
点検記録はすべて自動でデータベース化されるため、パソコン上の管理画面で必要な情報を抽出して故障の原因や傾向を分析したり、将来起こる設備不良を予測したりする際に役立ちます。アクセス管理機能を使えば、部門・部署単位で情報へのアクセスを制限でき、データ改ざんや情報漏えいなどセキュリティ上のリスク軽減が可能です。
機械や設備にバーコードや二次元コードを設置し、アプリで読み取ると瞬時に点検項目を検索できます。記録作業の効率化で小さな異常に気づきやすくなるのはもちろん、記入ミスを防ぎ正確な情報をアプリ内に残すことで点検サイクルの最適化が可能になり、機械・設備の安定的な運用を実現します。
アプリは電波の届かない場所でも使えるため、通信環境が悪くなりがちな工場内でも安心して点検作業を進められるのがポイントです。
MONiPLAT
MONiPLATは、設備点検の効率化だけでなく設備の状態異常や点検スケジュールなどをメールで通知し、作業精度の向上を実現するアプリです。

画像引用元:moniplat.com|株式会社バルカー
初期設定で登録した項目に入力するだけで設備点検が完了し、報告書の自動生成やリアルタイム共有もできるため、現場の従業員が抱える作業負担を大幅に軽減できます。管理画面で設備ごとの点検スケジュールを設定しておけば、定期メンテナンスのお知らせがメールで通知され、適切なサイクルで確実に設備点検を実施できるのもポイントです。
設備点検アプリの利用が初めての企業でも、50設備までは「設備登録→点検ルール登録→点検項目登録」の作業を専門スタッフが代行してくれるため、安心して導入を進められます。入力を忘れがちな点検時間も自動記録することで、故障の原因特定や再発防止策の立案時が容易になり、保全計画の最適化を図れます。
MENTENA
MENTENAは、1日の講習で使い方を習得し、数週間で運用を開始できる操作性のシンプルさにこだわったクラウド設備保全システムです。

画像引用元:MENTENA|八千代ソリューションズ株式会社
現場からの修理依頼を受け付けるリクエスト機能では、現場の従業員と担当者間で円滑なコミュニケーションを取ることで緊急対応が求められる場面でも迅速な対処が可能になり、大きな故障や生産ラインの停止を未然に防げます。
分析機能では、設備の稼働状況や点検記録・修理記録などの履歴をもとに保全計画を自動で作成するため、設備保全担当の作業負担が軽減されるのはもちろん、点検スケジュールが最適化されることで運用コストを最小限に抑えられます。
また、点検スケジュールもカレンダーだけでなくガントチャート形式での表示によって「いつ・誰が・どの設備点検を行う」といった全体像や進捗状況の把握が可能になり、適切な人員を配置することで効率的に設備保全業務を進められます。
ミロクルカルテ

製造現場で実際に運用しながら検証と改善を重ね、現場の職人から技術者まで誰でも使いやすいデザインを用意しているため、設備点検のデジタル化に抵抗がある従業員や機械に不慣れな従業員でもストレスなく作業を進められます。

画像引用元:ゲンバト設備管理|株式会社山善
機械・設備の不具合、故障の発生から修理完了までのプロセスを記録し、過去のトラブルを重要な知見として残せるため、再発防止策の立案や保全計画・修理コストの改善にデータを有効活用できます。蓄積されたデータをもとに故障の兆候を早期発見し、適切なメンテナンスを行うことで不要な点検や部品交換を減らし、コスト削減にもつなげられます。
また、機械・設備のマニュアルや契約書、部品の在庫に関するデータはシステム内に保存されるため、物理的な保管スペースの確保が不要になり、書類の破損や紛失などのリスク軽減も可能です。
取引先の情報をまとめた書類もアプリで一元管理できるため、部品の在庫補充や修理依頼の際も迅速に対応し、機械・設備を安定的に運用することで生産性の向上も見込めます。
SmartFAM
SmartFAMは、設備保全業務のPDCAサイクル(効率的な保全計画の立案から保全業務の実施、保全履歴の見える化・分析、問題解決のための改善施策)を効率的に回すための必要な機能を提供しているシステムです。

画像引用元:設備・資産管理システム「SmartFAM」| 日立産業制御ソリューションズ
たとえばデータ収集・分析機能を活用して保全計画を改善し、故障の兆候を察知しやすい体制を整えればダウンタイムの発生を未然に防ぎ、生産性が向上して良質な製品の提供が可能になります。
多言語対応機能も搭載されているため、円滑なコミュニケーションを取るのが難しい外国人従業員にも業務のノウハウを正確に指導することで、工場全体の作業レベルを統一できます。
また、システム内のデータを編集した場合は変更履歴が残り、関係者によるデータ改ざんや情報漏えいなどの抑止力となるため、企業の機密情報を保護できるのもポイントです。トラブル発生時には変更履歴を遡ることで、原因究明にも役立ちます。
参考:設備・資産管理システム「SmartFAM」| 日立産業制御ソリューションズ
設備点検アプリを選ぶときに確認する5つのポイント
自社にとって最適なツールを導入するために、設備点検アプリを選ぶときは以下5つのポイントを事前に確認しましょう。
コストの低さや機能の多さだけでなく、従業員にとって使いやすい操作性やデータを保護するセキュリティ対策も視野に入れて検討すると、長期的な運用が可能になり高い費用対効果を見込めます。
導入の目的に適した機能が搭載されているか
運用コストに見合ったリターンを得られるか
誰でも簡単に使える操作性が備わっているか
導入時のサポート体制は整っているか
十分なセキュリティ対策が施されているか
導入するアプリが決まったら、従業員に設備点検のデジタル化を進める意図を説明し、現場の意見も取り入れながら運用することで幅広く定着できます。
1.導入の目的に適した機能が搭載されているか
設備点検アプリを導入するときは、何のためにデジタル化を進めるのか自社の目的を明確にした上で、必要な機能が搭載されているかを確認しましょう。
目的達成のために不要な機能があると余計なコストがかかり、必要な機能がなければ設備のメンテナンスが適切に実施されない可能性があります。アプリ導入の目的に合ったツールを選ぶことで、それぞれの機能を最大限活用した運用が可能になり、コスト削減や生産性向上を実現できます。
たとえば、コストを抑えて点検作業の負担を軽減したい場合は、日常点検・定期点検をデジタル化する無料のアプリを取り入れるのがおすすめです。データを有効活用して設備不良のリスクを最小化させる場合は、分析機能や保全計画の自動生成機能があるアプリを選ぶと目的達成に近づきやすくなります。

有料アプリであれば、設備点検の記録をAIが分析し、故障状況や傾向をすぐに見ることも可能
設備点検アプリの導入によって効率的に目的を達成できれば、従業員が働きやすい環境をつくれるだけでなく、高い生産性による品質の安定化も可能になり、顧客満足度の向上につなげられます。
2.運用コストに見合ったリターンを得られるか
設備点検アプリを選ぶときは、コストだけにとらわれず、それに見合ったリターンがあるかを見極めることも設備の耐用年数を延ばし、生産性を高める上で重要なポイントです。初期費用や運用コスト、追加オプション、プランごとの料金から予算内で運用できるか確認し、将来的に見込めるリターンを踏まえて費用対効果の高いアプリを選びましょう。
業務効率化を目的にデジタル化を進める場合、現状の点検作業やエラー修正にかかる時間やコストを計算し、アプリの導入によってどれくらい削減できるのかを計算することで大まかな費用対効果を予測できます。
他にも「突発的な故障がどれくらい減少するか」「故障によるダウンタイムをどれくらいなくせるか」「記録用紙の費用や印刷コストはどれくらい削減できるか」など、導入の目的に合わせて多角的な視点から計算しましょう。
完全に正確な数値を出すのは困難ですが、大まかな見通しを持つだけでも自社の目的や現場の実態に合ったアプリを選びやすくなり、導入後も業務効率化や生産性向上などの効果が見込めます。
導入・運用コストと生産停止による損失リスクを試算し、本当に設備点検アプリを利用すべきか、他社の活用事例を見て、自社にも当てはまるか検討してみましょう。以下から事例集や製造業DX推進方法をまとめた資料がダウンロード可能です。

3.誰でも簡単に使える操作性が備わっているか
設備点検アプリを継続的に運用するためには、現場の従業員が簡単に使える操作性かどうかも確認しましょう。現場に入りたての新人や、デジタル機器に不慣れな従業員でも直感的に操作でき、ストレスなく使えるアプリだと工場内での定着を図りやすくなり、業務効率化をスムーズに進められます。
操作性の良い設備保全システムを導入した結果、従来の紙の記録のときよりも、記録数が約4倍になったり、設備ごとの記録が可視化されたりした事例もあります。

画像引用元:設備保全システムを導入し、9工場2000台の設備情報の管理と可視化に挑む|カミナシ 設備保全
たとえば、設備点検の際に「はい」と「いいえ」などのボタンをタップしたり、数値を入力するだけで記録が終わったりするアプリを導入すると、迷わず作業を進められるため他の業務に専念する時間の余裕を生み出せます
自分の進めている作業がどの段階にあるのかをアイコンなどで表示し、次の工程に導いてくれるアプリを使えば、他の従業員に質問したりマニュアルを確認したりする手間を省き、誤った判断で生じるミスも防げます。
従業員のレベルに合った操作性が備わっているアプリを導入することで、工場全体の利用率が高まり、故障や不具合の早期発見・早期対応によって設備を常に安全な状態で稼働につながります。
4.導入時のサポート体制は整っているか
設備点検アプリを初めて活用する企業は特に、導入時のサポート体制が整っているツールを優先的に選びましょう。導入後は短期間で運用でき、トラブル発生時もすぐに問題を解消できると、長期的にアプリを使えて継続的な管理体制の強化につなげられます。
導入時のサポート体制として挙げられるのは、専門スタッフによる初期設定の代行や操作方法の説明、カスタマーサポートなどです。

サポート体制の例
画像引用元:カミナシのサポート体制|株式会社カミナシ
設備や点検項目の登録を専門スタッフが代行してくれると、設定ミスや作業負担が減ってスムーズに運用を開始できます。操作方法の説明についても、適切なトレーニングによって短期間での習得が可能になり、正しい使い方で効率的かつ確実に設備保全を行えます。
また、カスタマーサポートがあるとアプリの不具合が発生したときも、すぐに問い合わせることで問題を解消できるため、点検作業や生産ラインの停止を防ぎ、工場全体の生産性を維持できます。
アプリの導入時に受けられるサポート内容も精査することで、点検作業を含む設備保全の業務効率化が進み、設備の安定的な稼働で製品の品質を高められます。
5.十分なセキュリティ対策が施されているか
設備点検アプリに入力するデータには、設備の稼働状況や故障履歴だけでなく、企業の機密情報なども含まれる場合があります。不正アクセスや情報漏えいがあると会社の信用問題にも発展するため、十分なセキュリティ対策が施されているか確認することもデータの精度を保ち、正確な設備保全を実施するためには大切です。
アプリやシステムにアクセスするとき、IDやパスワードを発行したり、部門・部署や従業員のポジションによってアクセス制限できたりする機能があると、重要な情報を編集できる人が限られるため不正アクセスやデータ改ざんなどを防げます。オンプレ型のツールであれば、インターネットを介したサイバー攻撃からのデータ保護も可能です。
定期的なバックアップやセキュリティのアップグレード、誰がいつどのような操作を行ったのかを記録できる仕組みがあるか、国際的なセキュリティ規格を満たしているかなども確認しましょう。
十分なセキュリティ対策が施されているアプリを使うことで、正確な数値データに基づく設備保全を実施できるため、機械の誤操作や不要な部品交換を防ぎ、ムダなコストや作業がなくなって効率的な生産活動が可能になります。
設備点検アプリで効率的かつ確実な設備保全業務を実行しよう
設備点検にかかる手間やコストを削減し、効率的に設備の安全を確保して生産性を向上させるには、設備点検アプリの導入が効果的です。
設備点検アプリは点検作業だけでなく、保全計画の策定やトラブル時の対応なども効率化できるため、設備不良や故障によるダウンタイムの発生を防ぎ、高い生産性を維持して良質な製品を顧客に提供できます。
設備点検アプリの導入を進める際は、まず自社の目的や求める機能を整理し、費用対効果が高く現場の従業員にとって使いやすいツールを選びましょう。運用後は、現場の意見を取り入れながら改善を繰り返すことで、継続的な設備保全の効率化や管理体制の強化が見込めます。
この記事を参考に最適な設備点検アプリを選び、効率的かつ確実な設備保全業務を実行しましょう。
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