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カミナシの導入で「変革の土壌」が育まれ現場DXの可能性が広がる企業に

2025.02.03

株式会社ナニワの課題

安全に関する要求事項が増加し、外部認証の取得・維持に伴うコストが増大
1日あたり200枚の帳票を作成・ファイリングしており、現場の従業員、管理者共に労務負担が大きかった
他の電子帳票ツールだと現場の全員の負担が減る仕組みにならず、導入に踏み切れなかった

成果

3名で180分かかっていた在庫棚卸し業務が、1人で30分でこなせるように
工場全体で年間700時間分の業務削減を実現
現場が「デジタルツールを使って当たり前」の状態になり、次々と業務改革が進む現場に

チームで業務改革に挑戦。年間700時間の業務削減へ

愛知県みよし市で 餡(あん)や、和菓子、デザートなどの原料を製造しているナニワ。「聞いたことはないけれど 食べたことはある会社」をスローガンに掲げている同社では、ナショナルブランドや自社ブランド品の原料製造を行っている。
そんな同社では、多数の取引先に対して、様々な種類の原料供給を行っているため、原料や中間品の在庫の棚卸しで使用する帳票や、業務日報、設備機器の点検票など、日々大量の紙を使用しており、製造業務に従事する現場の従業員の作業負荷も大きなものとなっていた。時代の変化に対応し、お客様の要求に応え、これまで培ってきた信頼を継続していくことや、生産性を向上しながら従業員の労務負担を軽減する目的で2年前からカミナシを導入。部門を超えたチームづくりで現場DXを推進したプロジェクトメンバーに話を聞いた。

「聞いたことはないけれど 食べたことはある会社」
様々な製品に使われる、美味しくて安心安全な餡を提供

餡(あん)や、和菓子、デザートなどの原料を製造・販売を手掛ける株式会社ナニワ。創業は大阪の浪速区、暖簾分けして現在の愛知県みよし市で製餡を開始したのは44年前。創業者の「ナニワのあんこを全国に届けたい」という思いを実現すべく、こだわりの原料から製造の工夫を重ねて、様々な商品の製造に取り組んできた。餡に利用する小豆は一粒ひとつぶ選りすぐりのものを使用。気候に左右される煮上がりを職人の手の感触や匂いで判断し、上質な餡を製造している。創業以来「聞いたことはないけれど 食べたことはある会社」をスローガンに掲げて、ナショナルブランド品のOEM製造、自社ブランド品の製造を通して、日本の餡づくりを支えている。

そんなナニワが現場のDXを意識し始めたのは2年前の2022年。製造部門、品質保証部門での経験を積んできた現工場長の杉本 健児氏は、以前から帳票の種類や枚数が多く、管理が煩雑で時間がかかることに課題があると感じていた。また現場の忙しさを原因とした若手の離職が過去にあったこともあり、会社全体の変革の必要性を強く感じていた。

「当社は様々な商品の製造のため、日が昇る前に始業、日が沈むまで製造を行っています。体力面での厳しさもありますが、若手から一番意見があったことが『休みが少ない』ということでした。これまで当社は週休1日の週があり、土曜日の製造も月に3回ありました。来期から完全週休2日にすることを目標に掲げ、そのために工場の生産性を徹底的にあげることに注力することに決めました」(杉本氏)

完全週休2日制の導入に向けてDXプロジェクトを推進
「利用する現場の人を喜ばせたい」メンバーを選出

完全週休2日制の導入に向けた工場の生産性向上プロジェクトのメンバーに選出された品質保証部 係長 兼 システム担当 係長の丹羽祥文氏は、もともと現場帳票の電子化を検討していたが、本格導入に至らなかった。当時検討したツールはタブレットでExcelを使用するようなイメージであったが、Excelと同じフォーマットだと、管理者による保管から先の業務がよくなるイメージは持ったが「現場が幸せにならない」と導入を断念した。

「食品業界は、愛知県の他業界と比較するとペーパーレス化などDXへの取り組みが遅いと感じていました。他業界が先行して進めているペーパーレス化の話を聞く中で、当社でも取り組みたいと体制面を考えていた矢先に、工場長が展示会でカミナシの話を聞いてきたので、すぐに検討を進めました。以前に検討したツールは、私達のような管理者視点だと、保管業務が楽になりますが、現場が記録を作る体験はよくならない。入力体験は紙と同じ状態が最高で、それ以上にはならず、現場が幸せになる姿を想像できませんでした。カミナシを検討する中で、入力体験が上がることが想像でき、『これなら現場も幸せになる取り組みでは』と感じました」(丹羽氏)

カミナシの導入と定着に向けては、製造部 製品課 製品課長の加藤雄輝氏、製造部 改善アシストの渡部紗妃氏、製造部の高宮涼佳氏と杉本氏、丹羽氏を加えた5名で「カミナシサミット」の名で会議体を設置し、プロジェクトを進めた。ナニワでは生産性向上に徹底的に取り組むため、年間1,000万円の改善効果を出すことを目的とした「改善アシスト」という役割を設け、そのメンバーとして渡部氏がアサインされた。渡部氏は当時のことを「抜擢されて嬉しかった反面、会社として初めての取り組みでしたし、『私でいいのか』という不安があった」と振り返る。製品課長の加藤氏は、渡部氏を選んだ理由を次のように話す。

「渡部さんは以前、製造部門で梱包の業務に携わっていました。1日中梱包の業務をする中で、細やかな気配りで改善点を見つけては進めてくれていたことから、『改善アシスト』を立ち上げるときには渡部さんが適任だと考えました」(加藤氏)

改善を進める中では、現場を動かしているメンバーからの声も欠かせない。製造部の高宮氏は次のように話す。

「カミナシの導入を進める中で、現場からは『急に働き方が変わるかもしれない』と不安の声もあったとは思います。ですが、私から現場の声を聞きにいくというよりも、現場から『こういうことってできるの?』と聞きにきてくれていました。そうして集まった疑問や要望を渡部さんにお伝えし、渡部さんがカミナシの電子帳票に落とし込む、修正するという流れで、導入と定着を図っていきました」(高宮氏)

プロジェクトメンバーの選出について、杉本氏は以下のようにポイントを話す。

「DXのような現場の働き方を大きく変えるプロジェクトを推進するメンバーには、『① 相手のことを想像し喜ばせたいと思う人』『② 現場を理解(Understand)できること』の2点が大事だと考えています。現場の働き方が変わる、良くなる、働きやすくなったと喜んでもらえるためにはどうすればいいか、を念頭において行動ができる人に進めてもらいたい。また理解する、ということは下に立つ(Under・Stand)ということでもあるので、現場の人たちの下に立って考えられる、ということも大事です」(杉本氏)

プロジェクト推進の進め方もナニワならでは。カミナシの導入に際して、杉本氏は「社内風土づくりから仕掛けた」ともう一つのプロジェクトも並行して進めたことを語る。

「DX推進をするにあたり、社内から全く反対の声が出ないことはない、と思っていました。しかし、絶対にDXを進めて会社を改革したいと考えていたので、新しい取り組みを受け入れる土壌を作るために『聴く』スキルを磨くことも同時に進めようと考え、現場のみなさんに傾聴スキルを学ぶオンラインセミナーを受けていただき、まずは相手の話を否定せずに聴く、『聴く姿勢』を学ぶところからスタートしました。そこからカミナシの導入を進めることで、まずは受け入れて使ってみる、という土台ができたように思います」(杉本氏)

覚えやすい「ストログ」を共通用語に
業務の見直しで掛かる時間が120分短縮

こうして、現場を巻き込みながらカミナシの導入を進めたナニワ。2年かけて製造現場・間接部門を含めて40台のタブレットを導入し、電子帳票化を進めていった。現場の状況をみながら順次導入を進めていく中で、現場の反応も変わっていったと渡部氏は当時の様子を話す。

「現場の状況をみながら順次タブレットを導入し、帳票の置き換えを進めていきましたが、徐々に現場からの心象も変わってきたように感じます。導入の初期は『急に業務が変わって大丈夫だろうか』という不安も感じられましたが、導入が進み新しくタブレットが配られる部門から『ようやくうちの部門にも来ましたか』と待ってくれている状態になっていきました。カミナシを始めた当初と現場の雰囲気が変わり、加速度的に現場が馴染んでいったように感じます」(渡部氏)

現場での定着を進める中で、様々な業務の電子化を進めていったが、特に作業負荷が大きな業務の見直しにチームで一丸となって取り組んだ。

「カミナシで記録している帳票の一つに、入出庫管理業務があります。弊社の商品である各種『生あん』は、社内製造用、顧客への出荷、加工して使用するなど、異なる使用用途があるため、適宜入庫数と出庫数を把握するための棚卸しが必要です。この作業に膨大な作業負荷が発生していたため、カミナシで電子化すると共に、業務工程の見直しを実施しました。棚卸しの対象となる各製品にQRコードを発行し、台車に表示して、カミナシレポートでQR読み込みから帳票記録にする業務に置き換えたところ、これまで手で数えていたのがカミナシでの自動計算になったことにより、数え間違いによる在庫不足・在庫過多がなくなりました。また毎日3人で180分もの時間をかけて棚卸しをしていたのが、1人で30〜60分で済むようになったことが大きいです」(加藤氏)

入出庫管理記録は、当初「持ち出し記録」という名前の帳票だったが、チームで「カミナシのように4文字のカタカナは呼びやすい」と考え、「ストログ」という名前に変更。そうすると現場で「ストログやった?」「ストログやりましたよ」と、電子化した入出庫管理記録の業務名として定着していったという。

カミナシの定着で年間700時間の業務と6割の紙削減
業務改善が品質向上にも寄与

さらに、賞味期限や出庫可能期日を登録しておくことで、アラートでお知らせがくるようになり、当初想定していなかった品質管理面でも向上が見られるようになった。画像や動画を電子帳票内に簡単に載せることで報告の精度が上がる、設備点検も正常な状態と見比べながらチェックができる、リアルタイムでコミュニケーションが取れるようになり、トラブルが発生したときに現場から報告が上がってくるスピードが早くなるなど、業務環境の改善が品質向上にもつながっている。こうした工場内で発生する動作・加工・不良のムダを解消し現場を改善することで、「生あん」の工程だけでも1日120分、1年で30,000分の業務削減効果となっている。その他、工場全体の日常点検、温湿度記録、定期点検など様々な業務での活用が進んだことで、1日に使っていた紙の量の約6割が削減され、時間に換算すると全体で700時間分の削減効果となっている。

カミナシの導入について「導入から2年経ち、次から次へと可能性が見えてきた」と杉本氏は考える。

「導入当初に立てていた目標からすると、現場DXが進んだ割合は90%だと思いますが、現状は40%くらいです。しかしこれは否定的な数字ではありません。実際、導入から2年で見えている効果で500万円の効果が出ており、半永久的にカミナシは無料で使っている状態です。しかし、DXを進めていくと、可能性が次々と見えてきて、やりたいことがどんどん広がっていきました。目標を設定して達成できるともちろん嬉しいのですが、『次はこれをやろう』という新しい欲がでてくるので、もっとDXを進めていきたいです」(杉本氏)

デジタル活用が当たり前の現場へと生まれ変わったナニワ
働くひとが幸せになる現場DXをさらに進める

初めてのデジタルツールとしてカミナシを導入したナニワ。これを皮切りに他のツールの導入も進め、活用から2ヶ月で定着するなど、デジタル活用が当たり前の現場へと生まれ変わり、改善アシストで目標としている1,000万円の削減効果も目前に迫ってきている。

渡部氏は改善アシストの役割を経て「結果が出れば嬉しいし、結果が出なくても学びがあって嬉しい」、現場の声を聞いて歩いた高宮氏は、丁寧に向き合うことが現場を変えるための重要なことだった、と振り返る。

「DXは『よりよくすること』だと思います。帳票をデジタル化する上で大事にしてきたのは、使ってくれる人の顔をちゃんと想像することでした。現場の人をリアルに思い浮かべ、現場の人が本当に幸せになれるのか、を常に考えることが大事だと思います」(渡部氏)

「システムを導入して現場に丸投げして終わりではなく、丁寧に向き合うことが大切。説明書を読んでもわからないことは多いですし、現場の疑問や不安に寄り添うことが大事だったと、このプロジェクトを通して感じています」(高宮氏)

ストログの活用状況を管理している加藤氏は「時には押し切って決断することも必要」だと感じたと話す。

「現場DXの推進に必要なのは『現場の声を聴く力』『やりきる力』『サポート力』の3つだと思います。聴く力がある人のところに情報が集まってきますし、そういう人が主導することで多くの人を巻き込むことができます。一方で全員の賛成は難しい。だから時には押し切って決断することも必要です。そして、現場をしっかりサポートすること。チーム、そして会社全体で同じ方向を向きながら取り組むことが大事です」(加藤氏)

これまで約2年にわたって取り組んできた現場DXに効果は大きく、デジタル化によって働きやすい環境が整備されたことで若手の離職率が低下、スポットワーカーの活躍など、現場が変わり始めており、生産性が上がったことで完全週休2日制を導入できそうだという話もでてきている。ナニワの現場に寄り添った様々な取り組みによる複合的な結果ではあるが、デジタルツール導入による現場DXもその要因の一つであることは間違いない。ナニワに根付いた変革の土壌により、さらなる現場変革は待ったなしである。

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  • 手間の削減

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