株式会社CRISP
業種
サービス業
導入規模
101〜300名
利用目的
HACCP, ペーパーレス
飲食店の衛生管理にカミナシを活用。タブレット上で衛生管理などを可視化し、20店舗で業務の効率化・標準化を実現。

東京都内を中心に20店舗のカスタムサラダ専門店を運営する「株式会社CRISP」は、店舗業務で用いている紙の帳票を電子化し、処理業務などの効率化を図るためカミナシを導入しました。その結果、現場の従業員、店舗責任者、本社担当者と幅広い範囲での業務効率化に成功し、店舗業務の標準化。適正化も実現。
同社がカミナシを導入した経緯や具体的な活用法、導入の効果などについて、店舗を運営する店舗責任者の樋口様にお伺いしました。

課題

  • 帳票への記入漏れや所定業務の対応漏れ
  • 紙の帳票の処理にかかる店舗側の業務負担
  • 帳票回収後の本社側の業務負担

CRISPについて

「外食産業にイノベーションを」―新たなレストラン体験を提供するサラダ専門店

── 株式会社CRISP(以下、CRISP)について教えてください。

樋口様:CRISPは、カスタムサラダ専門店「CRISP SALAD WORKS」を運営しています。カスタムサラダとは、ベースとなる野菜やトッピング、ドレッシングなどを、お客様がお好みでアレンジして作るサラダのことです。2014年に麻布十番で1号店をスタートさせ、現在では六本木、広尾など、東京都内を中心に20店舗を展開しています。

CRISPの特徴は、「レストラン体験の再定義」を掲げ、テクノロジーを活用した新しい顧客体験の創出に取り組んでいることです。その一つがCRISP APPの提供です。CRISP APPは、カスタムサラダをいつでも・どこでも気軽に注文できるアプリで、事前決済・待ち時間なしでの商品受け取りができるほか、デリバリーサービスにも対応しています。CRISP APPを利用することで、お客様は自宅やオフィスなど、お好きな場所からカスタムサラダを注文でき、さらに、特別特典やアプリユーザー限定の情報などを受け取ることができます。

一方、CRISPは、店舗運営などから得たノウハウ・知見をもとに、飲食店の課題解決に特化したデジタルソリューション「CRISP PLATFORM」の開発・提供も手がけています。CRISP PLATFORMは、お客様の注文データを蓄積し、情報資産として活用することで、注文体験や店舗運営、接客、オペレーションなどを改善できるソリューションです。 こうしたアプリやソリューションの提供を通じて、CRISPでは、飲食店のDXを促進し、外食産業におけるイノベーションの創出を目指しています。

▲株式会社CRISP 店舗責任者 樋口様

導入前の状況

紙の帳票が従業員の作業漏れや管理者の業務負担の要因になっていた

── カミナシを導入する以前、どのような業務に紙の帳票を利用されていましたか。

樋口様:主に、身だしなみチェックや店舗の衛生管理などの業務です。手洗い実施の有無や当日の体温、着衣や頭髪は清潔か、定期的なテーブルの消毒といった項目を一覧化して、一枚の帳票にまとめていました。その帳票に一つひとつチェックを入れていくのですが、手洗いやテーブルの消毒は就業中に何度も行うため、従業員が記入を忘れることが発生していました。また、チェック項目の数も多いため、接客が忙しい時間帯などには作業そのものを失念してしまうおそれもあり、課題になっていました。

帳票を記入した後の処理作業にも大きな手間がかかっていました。記入後の帳票は各店舗で回収され、店舗責任者によって記入漏れなどがないかチェックされます。さらに、その後、店舗で保管され、4週間に1回のペースでまとめて本社に郵送されていました。この一連の処理作業は、店舗責任者にとっては負担になっていました。おそらく、帳票を受け取る本社側からしても、業務負荷になっていたのではないでしょうか。本社には、20ヶ所の店舗から帳票が郵送されてきて、それを処理しなければならないわけです。全社的な業務負荷削減を目指すうえでも、紙の帳票の電子化は必要だったと思います。

▲カミナシ導入前は、衛生管理や開店時のチェック作業を紙の帳票で行っていた

カミナシの第一印象

カミナシにはSDGsやサステナビリティの推進も期待できた

── CRISPがカミナシ導入に至るまでの流れを教えてください。

樋口様:本社の担当者がカミナシの導入を決定し、各店舗に導入する旨を通達しました。店舗側は、通達を受けてからカミナシのことを知った形です。その後、1ヶ月間の試用期間を設けて、カミナシと既存の帳票を併用しながらシステムの構築を進めていきました。

── カミナシの第一印象はいかがでしたか。

樋口様: CRISPは変化をおそれない社風、もっと言えば「変化するのが当たり前」という社風なので、これまでもシステム導入に限らず、様々な施策に取り組んできました。カミナシについても、その一環という印象で、それほど困惑はしませんでした。

また、私自身、業務負担もさることながら、SDGsやサステナビリティの観点から紙の無駄づかいには疑問を抱いていました。もちろん紙の帳票が適している業務もありますが、電子化したほうが効率的なものに関しては、可能な限り電子化するほうが環境配慮の面でも適切だと思います。私としては、カミナシの導入には非常に前向きでした。

ただ、一部の従業員には戸惑いが見られました。カミナシの導入によって、業務フローが変更されることに抵抗感があったようです。そのため、導入については「うまくいくのかな」という不安も少なからずありました。

▲CRISP SALAD WORKSのサラダ

導入時の苦労

現場と構築担当者が連携して改善を繰り返し、1ヶ月でシステムの構築を完了

── 導入時の状況について教えてください。

樋口様:先ほどお話ししたとおり、試用期間を設けて、従業員に利用してもらいながら構築を進めました。導入当初は試行錯誤していたこともあり、チェック項目が不足していたり、従業員のデータが入力されていなかったりと、使いづらさを感じることもありました。ただ、本社の構築担当者にフィードバックし、改善を重ねていくなかで、システムの完成度は次第に高まり、使いづらさも解消されていきました。結果的に、1ヶ月の試用期間で構築を完了しています。

── 従業員の皆さんのカミナシへの反応はいかがだったでしょうか。

樋口様:予想以上に早く定着しました。日常的にタブレットを利用している従業員も多く、作業中の操作にも問題なく対応できています。

── 導入時に最も大変だったことや苦労した点などについて教えてください。

樋口様:最も手間取ったのは、本社の構築担当者とのやりとりです。現場で見つかった課題をフィードバックして、その後、改善されたシステムを再度チェックして…といった作業にはかなり時間を割きました。本社には、他の店舗からも様々なフィードバックが寄せられていたでしょうし、試用期間には構築担当者もかなり苦労したはずです。ただ、新しい施策には何事も苦労がつきものですし、帳票は一度電子化してしまえば、確実に業務削減効果が得られます。導入時の苦労は、施策成功のための必要コストなのだと思います。

導入後の成果、感想

10種類の業務工程が効率化され、責任者、従業員ともに大幅な業務削減が実現

── 現在、カミナシをどのように活用されていますか。

樋口様:従来、紙の帳票で行っていた身だしなみチェックや店舗の衛生管理はカミナシに移行されています。一つの画面でチェック項目が可視化されているので、以前は起こっていた記入漏れや作業忘れなどを防ぐことができています。

また、現在は、開店・閉店時の準備作業をカミナシでリスト化しています。これにより、入店間もない従業員でも、タブレットを確認しながら抜け漏れなく開店・閉店時の準備作業ができるようになりました。

── カミナシの導入でどのような効果を感じてらっしゃいますか。

樋口様:従業員一人ひとりが、効率的に動けるようになったと感じています。以前は、印刷、設置、記入、回収、記入内容のチェックなど、帳票に関する作業だけで10近くの工程がありました。それが現在では、タブレットを確認するだけで完了できますし、作業に要していた時間も大幅に短縮されています。

また、業務の標準化や適正化も進んだと思います。従業員がタブレット上の作業を順序よくこなすだけで、適切な衛生管理や所定業務が行えるのは大きな導入効果です。

── 今後、どのような業務にカミナシを活用したいとお考えですか。

樋口様:今回の導入で、紙の帳票の電子化以外にもカミナシを活用できることが分かりましたので、今後はシフトの提出や情報共有にも適用範囲を広げていきたいですね。例えば、「このお知らせを読みましたか?」といったチェック項目を設けて、必ず従業員に連絡事項を確認してもらうことにすれば、社内の情報共有もより円滑化するのではないでしょうか。

── 最後に、これからカミナシを導入される企業の皆様に向けて、活用のアドバイスをお願いします。

樋口様:昨今は、変化の激しい時代ですし、企業を取り巻く環境も目まぐるしく変わってきています。そうしたなかで、従来と同じ姿のままでいては、いずれ淘汰されてしまうかもしれません。やはり、今の時代にマッチしているのは、変化をおそれない、新たな施策にどんどん取り組める組織ではないでしょうか。私自身、CRISPはそうした企業であってほしいと思っていますし、その一員として、新たな施策に積極的にチャレンジしていくつもりです。システムの導入には様々な障壁もあるとは思いますが、この記事をお読みの方にも、ぜひカミナシの導入を前向きに検討してほしいですね。

── 樋口様、本日はありがとうございました!